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  音階

さあ、いよいよそれっぽくなってまいりました。(^^)
ハ長調
とかイ短調Cメジャースケールとかa moll、言い方は違うけれど、それぞれ調の名前です。

ピアノ等の楽器を熟練された方は、理論云々なく素に体で覚えているものだったりします。
日本の音階、ギリシャ旋法・・・etc。色々な音階がありますが、ここでは基本的な音階についてのみ触れることにします。

では、音程を理解している前提で、音階について書いていきます。
音程って何?という方は、こちらを参考にしてみてください。→音程

音階とは、ある法則に従って、きれいに2度ずつ並べられた音の配列です。
この法則によって、dur(長調)にもなり、moll(短調)にもなります。

音階は、大きく分けて2種類あり、それぞれ♯系♭系があります

                   dur(長調)・・・楽しい(明るい)感じの調
                   moll(短調)・・・悲しい(暗い)感じの調

短調は、更に3種類あります。

自然短音階・和声短音階・旋律短音階


楽譜冒頭部分にたくさんのが記譜されているのを見たことはありませんか?
それは無意味に並べられているのではなく、これもある法則に従ってきれいに並べられています。
楽譜冒頭部分にあるの数は、曲の調を指定するのもので、調号といいます。

dur(長調)から説明します。まずは、ざっと見てみて下さい。

 ♯系 dur
♯の数 調名
0 C dur(ハ長調)
1 G dur(ト長調)
2 D dur(ニ長調)
3 A dur(イ長調)
4 E dur(ホ長調)
5 H dur(ロ長調)
6 Fis dur(嬰へ長調)
7 Cis dur(嬰ハ長調)

・♯が3個付くdurは何でしょう?→A dur (ドラッグしてね。)
・♯が6個付くdurは何でしょう?→Fis dur (ドラッグしてね。)


♯の数で何長調になるかは、上の表を見て分かりました?
次に♯を五線譜のどこに記譜するかを説明します。


♯の数 ♯の付く順番(位置) 調名
0*** C dur(ハ長調)
1 ファ G dur(ト長調)
2 ファ・ D dur(ニ長調)
3 ファ・ド・ A dur(イ長調)
4 ファ・ド・ソ・ E dur(ホ長調)
5 ファ・ド・ソ・レ・ H dur(ロ長調)
6 ファ・ド・ソ・レ・ラ・ Fis dur(嬰へ長調)
7 ファ・ド・ソ・レ・ラ・ミ・ Cis dur(嬰ハ長調

♯を一番はじめに記譜する所はファです。
ファといっても、色々な高さ(低いファ・高いファといえば分かりやすい?)のファがありますよね。
五線譜のどの位置に♯を記譜していけば良いのかを、書きます。

♯を記譜する所
ファ第5線
第3間
上第1間
第4線
第2間
第4間
第4線

*五線譜の5本の線を下から第1線、第2線、第3線、第4線、第5線といいます。
*第1線と第2線の間を第1間といい、第2線と第3線の間を第2間、第3線と第4線の間を第3間、第4線と第5線の間を第4間といいます。


・♯が2個付くD durはどこに♯が付くでしょう?→ファ・ド(ドラッグしてね。)
・E durは、どこに♯が記されますか?→ファ・ド・ソ・レ (ドラッグしてね。)


♯の付く位置、♯の数、調の関係は以上です。
どんな種類の♯系durがあるかは分かりましたか?

さあ、いよいよdurを決定付ける法則についてです。
調号なし(♯0個)のC durを例にあげてみます。
冒頭で書いた音階はある法則に従ってきれいに2度ずつ並べられた音の配列という言葉を思い出して下さい。

C durは、ド(C)の音から始まる長調です。
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・(ド)」という音で構成されています。
隣り合う音の音程を調べてみましょう。隣り合う音とは、「ド・レ」「レ・ミ」「ミ・ファ」・・・です。

隣り合う音音程
ド・レ2度
レ・ミ2度
ミ・ファ2度
ファ・ソ2度
ソ・ラ2度
ラ・シ2度
シ・ド2度
ね。きれいに2度ずつ並んでるでしょ?(^^)↑


C durは、長・長・短・長・長・長・短という要素を持っています。
この要素は、C dur特有のものではなく、dur全てに共通する要素なのです。
試しにの音から始まるG durも、同じように隣り合う音の音程を調べてみましょう。

隣り合う音音程
ソ・ラ2度
ラ・シ2度
シ・ド2度
ド・レ2度
レ・ミ2度
ミ・ファ♯2度
ファ♯・ソ2度


ほら、同じでしょ?(^^)
このことから、A durを記譜したいのであれば、ラ(A)から長・長・短・長・長・長・短に当てはまるように 順に書いていけばA durの出来あがり!です。

さて、今回は「♯系 dur」の音階について、お話しました。
次回は、「♭系 dur」について、お話したいと思います。

第1線とか第1間とという言葉も出てきました。言葉で書くとなんだか難しそうです。
開き直って「文章だけで説明する楽典講座」というあんまり見かけない講座になりつつある今日この頃。
いいのだろうか・・!?(T_T)


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