私の主観で書いています。勿論、これが全てではありません。
こんな意見の人もいるんだなと、「参考程度」に留めておいてくださいね。
・将来プロの音楽家になりたいです。楽典は必要ですか?
・#系が長調、♭系が短調だと思い込んでいたので、調判定で頭が混乱します
・どうすれば瞬時に音程が分かるように(問題が解けるように)なりますか?
・オススメの本、参考書を教えて下さい
・楽典を勉強しても、イマイチ何に役立っているのかピンときません
・現在高校3年生です。今から楽典を勉強して音大に行けますか?
・楽典は分かりにくくてつまらないので、なかなか勉強できません
・音楽って楽しい物なのに、楽典は楽しくありませんが・・
Q:将来プロの音楽家になりたいです。楽典は必要ですか?
A:必要
私の意見としては「必要」です。むしろ「必須」「常識」と言いたい所であります。
例えばスポーツ。それぞれのルールを知っていないとプレイ出来ないですよね。
例えば言葉。言葉を知らないとスムーズなコミュニケーションが取れませんよね。
見よう見マネで、上手に野球のバットをスイング出来る人もいるかもしれません。
が、仮にヒットを打てても、1塁に走る事を知らなければ・・・。
楽典は、音楽でいう所のルールです。
中には楽典を含む音楽理論を知らず、感性で活躍されている方もいらっしゃると思いますが、
それは身近に、自分の感性を理解して、他へ伝えてくれる良き仲間がいるんじゃなかろうかと思ったりです。
ルールが分かれば、人と音楽の話を理論的に話す事も出来るようになります。
逆にルールが分からないと、音楽の本を読んでも理解し辛いでしょうし、
楽譜に記された作曲者の想いを想像する事もままならないような気がします。
以上を踏まえて、私は必要であると思っています。
Q:#系が長調、♭系が短調だと思い込んでいたので、調判定で頭が混乱します
A:その思い込みを無かった事にするべし
実はよくこういった相談を受けます。どこかで都市伝説でも広まってるんでしょうか。(笑)
まずはその思い込みを捨て去りましょう。(その位しか言えません(^^;)
#系・♭系共に 長調(dur)・短調(moll)は存在します。
長調は楽しいとか明るい感じの調、短調は悲しいとか暗い感じの調になります。
Q:どうすれば瞬時に音程が分かるように(問題が解けるように)なりますか?
A:慣れるべし
慣れて下さい!とにかく慣れること!
慣れる為には、たくさんの音程の問題に取り組むこと・・だと思います。
Q:オススメの本、参考書を教えて下さい
A:「オススメ:音楽理論書」コンテンツを参考にするべし
これも非常によく質問されました。 人によって好みもあり、一概には言えないので
「オススメ:音楽理論書」コンテンツは、一例程度に眺めてみて下さい。
以下、参考までに。
音楽の理論書は、言葉が小難しかったり、なんとなく文調が偉そうだったり(笑)、
重厚的な印象を受ける物も多く見られます。そういう雰囲気が好きな人は良しとして、
もっとイージーライク方面を求められる方は、例えば「なるべく厚さが薄くて、挿絵が多く、字が大きめ」といった物を探すと、良い結果が得られるかもです。
Q:楽典を勉強しても、イマイチ何に役立っているのかピンときません
A:楽典学習前、学習後の自分を見つめるべし
漠然とした事を書きますが、楽典をマスターしていれば、将来の音楽ライフは必ず豊かになっていると思います。
楽典は音楽理論の土台、他の音楽理論を学ぶ前のファーストステップと言えるかもしれません。
ちなみに、ファーストステップを飛ばして、次のステップ(和声学等)へ進むのは、困難極まりないでしょう。
いえ、はっきり言います。「ムリ」。ヽ(`Д´)ノ
楽典単体では、その恩恵を感じにくいかもしれませんね。
楽譜を見た時に、演奏記号から作曲者のメッセージを感じたり、転調の関係性に気付いたり、
曲の中で、ミスによる不協和音を理論的に発見できたり、音楽人とスムーズに会話が出来たり・・・等々、音楽に関わる様々なアクションの裏で、活躍しているはずですよ。(^^)
Q:現在高校3年生です。今から楽典を勉強して音大に行けますか?
A:可能
但し、他の受験科目をクリアしている前提で、楽典のみなら可能なんじゃないでしょうか。
一般的な音楽大学だと、楽典だけでなく、各々の専攻科目やソルフェージュ等の実技試験も
受けることになると思います。
初見で歌が歌えない、聴音が取れない、例えば専攻科目の課題曲が演奏出来ない、と
楽典をマスターしていても合格するのは厳しいかと思われます。
Q:楽典は分かりにくくてつまらないので、なかなか勉強できません
A:自己分析して、自分の攻略を考えるべし
捉え方に個人差もあります。楽典を学ぶ事が「しんどい、辛い、面白くない・・だけど楽しい!」と思えるような人は、この先、音楽を長く続けていく素質があると思います。
しんどい=楽しくない、辛い=楽しくない、という気持ちを変えていければベストなのですが、
なかなかそういう訳にもいかないですよね。
一度真剣に考えてみてください。
なぜ、分かりにくいのか?
なぜ、つまらないのか?
なぜ、しんどくて、面白くないのか?
「分からないから、分からないのだ」「つまらないから、つまらないのだ」ではダメですよ?(笑)
「なぜ?」を考えるのです。自分なりの答えでいいんですよ。(^^)
人によって、様々な要因が見つかると思います。
例えば、読んでいる本の言葉回しが難しいからとか、先生が嫌いだとか、実は自分にとっての音楽は受身だったから(やらされている)とか。
本のせいにしていませんか?先生のせいにしていませんか?
ですが、ほとんどの場合、これが原因です。
「自分のやる気」の問題。
Q:音楽って楽しい物なのに、楽典は楽しくありませんが・・
A:十人十色、楽しくなくても良し
捉え方に個人差もあります。 少し長くなりますが、私の経験した事を踏まえて書きますね。
私は音楽の高校へ進みました。なぜ音科へ行ったかというと「将来、ゲームの音楽を創る人」になりたかったからです。
学校の授業には、毎日なんかしらの音楽科目があり、その中に楽典がありました。
音楽の勉強をする事で、将来の夢へ近づいているような気がして、嬉しく幸せでした。
といいつつ、楽典の授業は途中からは真剣に聞いていなかったです。(^^;
それは、少し楽典が分かるようになると、音楽の本を読んでも意味が分かるし、嬉しくて楽しくて、授業よりも先にどんどん自分で進めていき、「授業で習う」のではなく、「授業は復習の時間」というスタンスを取っていたからでした。
つまり、私にとって楽典は楽しいものでした。だから、楽しくないという気持ちは想像する事しか出来ません。
が、当時、楽典ではない所で厳しいと感じた出来事がいくつかありますので、1つをお話します。
それはレッスン。
先生:「曲が出来るまで、この部屋から1歩たりとも出ないように」
え?トイレはどうしたらいいんだろう?・・と反射的に思った自分がいましたが、
マジです(笑)。実話です(何気に監禁ですな)。これは楽しいと思えませんでしたよ。
当時の自分のキャパを遥かに越えた指令で、辛くしんどかったです。
強制的にやらされている感がありましたから、音楽自体を嫌いになったらどうしようと悩んだ事もありました。
だけど、こういう時を経てきたからこそ、今があると思うのです。
あの時は楽しくない事もあったけど、そのおかげで今は当時以上に濃く楽しむ事が出来ます。
特に未熟な時代には、試練も必要ではないのかと。
そう、試練。
楽典を楽しく思えなくてもいいんです。(思えたらサイコーですが)
得意不得意、好き嫌いがあってもいいと思うんですよ。
大切なのは、嫌いだからってそれを投げ出さずに続けること。もっと言うなら、効率良く。
ちょっと脅しときます(笑)。
プロで音楽をやっていく以上、楽典には一生つきまとわれるといっても過言ではありません。
上手に付き合う方法を考えた方が、健全かと思います。